新建ハウジングに「健康住宅サミット」の記事が掲載。

強い工務店を目指して

全国健康住宅サミット開催

 全国健康住宅サミット協議会は8月3・4日、福岡県北九州市で第13回全国健康住宅サミット九州大会を開催。2日間で512人が参加した。高性能・健康住宅の普及を目的にほぼ毎年様々な都市で実行委員会が組織され、持ち回りで開催しているユニークなイベント。前回は10年11月に沖縄で開催した。
 今回のテーマは「強い工務店を目指して」。協議会会長の矢野宣行氏は「高性能・健康住宅時代の主導権は地域工務店が握るべき。そのために工務店がさらに強くなり、力を結集し、新しいシステムをつくる必要がある」とその趣旨を説明する。

512人が参加、学び・交流の場に

 8月3日はまず、佐賀大学大学院の松尾清美准教授が「健康福祉住宅」をテーマに基調講演。松尾氏は交通事故に遭って以降車椅子生活に。その体験を生かし設計者として障がい者・高齢者の住環境を設計してきたほか、福祉機器の開発にも関わり26件の特許を取得している。講演では、障がい者・高齢者の自立・自律的な生活の実現を目的に住環境を設計することが基本だと説き、そのための手法を解説。自身が開発に関わる福祉機器の最先端にも触れた。
 その後は2つの分科会に分かれ「震災と工務店」「環境配慮型住宅」をテーマにフリーディスカッション。その後協賛企業によるプレゼンテーションセミナーを経て、懇親会へ。「学び」と並ぶもうひとつの目的、「交流」が積極的に行われた。
 2日目は午前中に2セクション、午後に1セクションの分科会。集客から経営、設計・技術力向上など「強い工務店」を目指すための様々な課題に対応する多彩なテーマで、合計10の分科会が開催された。本紙局長の三浦祐成も「行列ができる工務店の最先端と行列の理由」をテーマに講演した。
 閉会式では、今回の実行委員から次回開催地・茨城県つくば市の実行委員への引き継ぎが行われ、閉幕した。
※詳細は8月30日号「新建ハウジングプラスワン」で紹介

「新建ハウジング 2012年 8月20日 vol.594」
新建ハウジングWEB http://www.s-housing.jp/

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