日本住宅新聞【D&D】に「マイシーンデザイナー」と「パノラマ計画」の記事が掲載。

住空間シミュレーションソフト『マイシーンデザイナー』と仮想展示場支援サービス『パノラマ計画』によリプレゼン手法を革新

読み、書き、パソコンと呼ばれた最低業務遂行能力は一時代過去のものとなり、iPadが住宅ビジネスの必須ツールに置き代わりそうな勢いだ。iPadを購入したものの、充分には活用しきれてはいない工務店さんに強力な援軍が現れた。安心計画が発売する工務店支援ソフトの活用法を紹介する。

高度な仮想現実画像に憤れた顧客はインデリアデザインが入口となる

生活者の商品やサービスの購入選択は、まずHPからの情報収集が定着した。選ばれる工務店となるために、HP開設は最低限の要件となり、HPの巧拙が顧客引き合い第一段階の死命を分かつまでになっている。

 昨今では住宅プランニングの手順も昔とは異なってきた。従来はまず、和風、洋風、折衷、切妻、寄棟など外観を決めてから内装に移ったものが、現在の顧客はより生活に密着した内装のシーンから入る顧客が圧倒的に多いという。

 住宅建築を発意した顧客はまずインテリア雑誌を眺めながらリビングのイメージを思い描く。生活者が一番長く使う部屋から夢を膨らませながら、現実との折り合いを調整してゆく。つまり顧客折衝の入口にインテリアを強化することが、顧客との距離を大きく短縮させるキーとなる。顧客の要望を聞き取り後日に作成パース図などを帯同して第二回折衝に入るよりも、初回からiPadなどの情報端末で3Dの画像で提案すればスピード感も増加する。IT技術の進展で、顧客提案手法も紙に書かれた図面から、パソコンによるCGパース図に代わり、さらに最先端の情報端末による3D動画へと変貌しつつある。顧客の目の前で提案を行い、顧客の要望を瞬時に体現して見せる機動性は、アナログ派工務店との大きな差別化の一つとなろう。さらに紙によるデザイン提案図には弱点がある。労力も費用もかけた提案図のプランがそのまま競合相手の相見積りに流れてしまう危険性だ。見込み顧客が複数社からの提案を望む理由として、1工務店1プラン提案しかできない現状も多分に大きい。

 安心計画の『マイシーンデザイナー』を使用することで、複数提案プラス、顧客要望の取り入れ、修正、変更が即時に可能することで顧客の掌握力が格段に増大できよう。

 安心計画の住空間シミュレーションソフト『マイシーンデザイナー』は使用方法が簡単で、用意された部屋形状に寸法と建具を入力するだけで即時3D(三次元)の部屋が立ちあがる。

『マイシーンデザイナー』の業界初の3大特徴としては次のとおり。

 室内パースの作成時に従来の方法では間取りの決定を行い、室内の雰囲気やスケール感に現実味を出すために家具等を配置する。入力手順としては個々の家具をコーディネイトを考えながら一つずつ配置するという大変な労力を要する作業となる。『マイシーンデザイナー』には予めコーディネイト済みの3Dシーン(11生活空間)データが登録されている。例えばテーブルと椅子、キッチン、小物も含めパッケージとしてインテリアをまるごとコピーすることも、それぞれを一点ずつ配置することも可能だ。ショールームでは現物は確認できても、実際の自室に入れた場合のコーディネイト感は想像するしか術はないが、本ソフトを使用することで、アイテムを入れ替えた時にどのように全体の調和が変化するかについても確認することができる。

 二つ目の特徴は、各建材メーカーのホームページに掲載された素材画像をドラッグ&ドロップするだけでダイレクトにシーンデータに反映できることだ。従来のソフトは、多数の必要な部材をまずソフトのデータベースに登録することから始めなければならず、廃柄や新製品登場に度に入れ替えを行うメンテナンス作業の負荷も大きかった。この点、メーカーのホームページから直に利用できれば、廃番管理等はメーカーに任せておけばよい。

 三つ目の特徴としてウォークスルー動画の視線を人の目に変えたことだ。一般のウォークスルー動画では、視点は常に進行方向にあるため、ロボットに固定されたカメラのような不自然さがあった。『マイシーンデザイナーでは、例えばTVに視点を固定することにより、TVから離れてゆくと室内の距離感がどう変わるかについて表現される。人間の視線は特定の対象を基点に空間領域を認識するため、子供の遊ぶ様子を見ながら移動するといった実際の視線に近い、より自然な空間表現を可能とした。

 そのほかにも、連携ソフトである『素材計画』や『デザイナーズステージ』を使って、シチュエーションに応じた様々な活用方法がある。『素材計画』は福岡銀行本店12階のすまいるギャラリーにも導入され、住宅購入やリフォーム、インテリアの相談に専門の建築士が無料相談に活躍中だ。『素材計画』は部材に張り付けられたバーコードをバーコードリーダーで読み込ませるだけで、大型の画面に室内シーンが即時反映される。メーカーの提供する見本サンプルで素材質感は確認した上で、色柄を変更した時、室内シーンがどのように変るかを即時に確認できるシステムである。展示場やショールームで確認できる質感と、複数の色柄や品番を比較検討できるITの利点を融合させたシステムである。内装建材メーカーショールームに順次導入が予定され、『素材計画』で内観イメージを実感したユーザーをさらに『マイシーンデザイナー』による個別プレゼンへと呼び込む導入線が出来上がる。

 このシステムをiPad対応にして機動力を上げたのが『デザイナーズステージ』だ。単なるカタログ代わりではなく、客先で様々なシミュレーションができる。

仮想展示場を実現「パノラマ計画」4月発売開始

 住宅展示場の開設・運営は中小工務店にとって、実物であれHP上の仮想展示場であれ、非常に負担の大きいものだ。安心計画では実展示場に代わる仮想展示場『パノラマ計画』の作成サービスを4月より開始、比較的低負担で工務店独自の仮想展示場の運営を支援する。

 『パノラマ計画』はiPad上で文字通り部屋の内部が360度のパノラマ画像で表現される。さらに、その中の家具や設備等をタッチすると当該メーカーの電子カタログやHPにリンクされており、価格情報等も瞬時に表示される。

 ユーザーが『マイシーンデザイナー』を持っていれば、作成した3Dのシーンデータを安心計画がパノラマ画像に転換し、各メーカーのHPに登録されていない部材や工務店のオリジナル部材なども作成してくれる。もちろん『マイシーンデザイナー』を持っていない工務店やパノラマ計画メーカーもコンテンツの作成サービスやサンプルデータのダウンロードサービスを受けられる。

 昨今の住宅一次取得者の傾向として、徹底して住宅や建築情報を調べまくる拘こだわり客と、我が家のイメージをほとんど持たないまま住宅づくりを始める顧客とに二分される。漠然とした住宅像しか持たない顧客向けにパノラマ計画のような画像を使って顧客の住宅像を固めてゆく、提案手法は営業折衝の強力な武器となる。工務店HPの役割は、過去の施行履歴写真を掲示する一方向の情報発信に留まらず、CGや動画を効果的に用いたわかりやすいコンテンツにより、双方向で意思疎通を図ってゆく道具へと機能アップが求められている。

iPad活用がIT武装遅れを取り戻すチャンスとなる

 ハウスメーカー、建材メーカー共に営業マンへのiPad配布を進行させているが、従来の紙のカタログを電子カタログに置き変えたレベルの利用に留まる会社が多いのは機器本体の飛躍的な普及に、搭載するコンテンツ供給が追い付いていない状況があるからだ。iPadで単に画像のスライドショーをするだけでは、画像は動かず、プランを変更することもできず、カタログを持ち歩くのとたいして代わり映えしない。

 生活者の方がゲームやSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)をいち早く取り入れ、今日的IT環境への順応度を高めている中で、『パノラマ計画』や『マイシーンデザイナー』などの活用により、顧客の望む高水準のプレゼンを行う事は、出遅れたIT競争を挽回する起死回生の機会となろう。

「D&D 第1639号」
株式会社 日本住宅新聞社 http://www.jyutaku-news.co.jp

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